ダイヤモンド アレクサンドロス大王とダイヤモンドの谷

こんにちは。

今回紹介するのは宝石の王様、ダイヤモンドです。

ダイヤモンドの効果

ダイヤモンドは「永遠の絆」を象徴します。

婚約指輪にダイヤモンドが人気なのはそれが理由のようです。

「2人の絆が永遠に続くように…」ということでしょうか。

この「絆」は恋人以外にも適用されるようで、事業の成功を願ってダイヤを持つ人もいるようです。

絆や人間関係は恋人や夫婦以外でも大切ですからね。

ダイヤモンドは鉱石の中で最も硬いので、そこから「永遠」が出てきたのかなと思います。

誰にも何にも傷つけられない…、決して途切れない絆、のような。


名前の由来

ダイヤモンドはギリシャ語で「征服されない」を意味する「adamazein」が由来とされています。

それがラテン語で「硬い石」を意味する「adamant」になり、そこから「diamond」になったようです。

ここから分かるように、昔からその硬さは有名でした。

そのため加工もカットも難しく、宝石としてはそれほど評価されていなかったようです。

現在だと信じられませんが、ダイヤが宝石の王様になったのは、意外と最近のことのようです。

20世紀にブリリアンカットが発明されてから、評価が高まったようですね。


逸話

アレクサンドロス大王がインドに遠征した時の話だと言われています。

大王は途中で、沢山のダイヤモンドが転がっている谷の近くを通りました。しかし谷は深く、とても人間が下りることはできません。

さらに谷底には蛇がうごめいていて、その目に見つめられたものは石になって死んでしまうそうです。

おかげですぐ近くにたくさんのダイヤモンドがあるのに、誰も手に入れることができません。

このダイヤを手に入れるために、大王は1つの策を思いつきました。

まず大王は、兵士に鏡を持たせて谷へ近づかせました。

鏡の陰に隠れていれば、石になることはありません。

逆に谷底にいる蛇たちが自らの視線にとらえられ、残らず石化して死んでしまいました。

これで障害の1つは取り除かれましたが、まだ谷底に降りる方法がありません。そこで大王は更に策を立てました。

大王は兵士に羊を殺し、皮をはいで谷底に投げ込むように命じました。

兵士がその通りにすると、谷底のダイヤはべたべたした羊の肉にくっつきました。

さらに空を舞っていたワシが肉に気付き、谷底に降りて肉を掴み、飛び立ちました。

ワシに運ばれていく羊の肉から、ダイヤがばらばらと落ちてゆきます。

兵士たちはワシを追いかけながらダイヤを拾い集め、更に巣に着いたワシから肉を取り返し、残りのダイヤも回収することができました。

この話を読んで、「似たような話を見たことがある…」と思った方はいらっしゃいませんか?

アラビアンナイトに出てくるシンドバットの冒険でも、似たような話がありますね。実はこれ、同じような逸話がたくさん残っています。

今回はアレクサンドロス大王の話として紹介しましたが、いろいろな人が同じことをしているようです。


無色透明の印象が強いですが、黒、青、緑、黄、ピンクなどがあります。

他の石もそうですが、思っていたより色彩豊かですね。


浄化

色のついたダイヤモンドは日光で変色する可能性があるので避けてください。

また、セージは向いていないと言われます。

月光、流水はすべてのダイヤモンドに使えます。


硬度

10


和名

金剛石(こんごうせき)


誕生石

4月


石言葉

永遠の絆

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