エメラルド 女神とその娘達
こんにちは。
今回紹介するのはエメラルドです。
基本情報はこちら。今回は逸話のみの紹介となります。
白人がやってくる前、アメリカ大陸にはインカ帝国がありました。その首都には巨大なエネラルドが置かれた神殿があったそうです。
エメラルドはダチョウの卵(15~18センチ)ほどの大きさがあり、彫刻が施されていました。
神殿に置かれていたことからも分かるように、このエメラルドは女神のご神体として、信仰の対象となっていました。
そして、それほどの大きさではない、小さなエメラルドは皆、女神の娘とされ、お祭りの日には、たくさんの人々が小さなエメラルドを持って参拝に来ました。女神は娘たちに会うのを大変喜ばれるため、エメラルドは最高の供物になると言われたからです。
捧げられたエメラルドは神殿に保管され、時間とともに大量にたまっていきました。
ある日のこと、そこへスペインのコンキスタドール(征服者)たちが到達しました。
その後に起きたことはご想像の通りです。
エメラルドは神殿から略奪され、本国へ運ばれました。
けれど最も巨大なエメラルド、女神のご神体だけは、どこかに隠されてしまったのか、見つけることはできなかったそうです。
現実的な話としては、巨大なエメラルドは正規のルートを通って本国にたどり着くことはなかった、と見なすべきかもしれません。
略奪された品物はたびたび横領されたようですし、途中で船が沈んだり、「本物のエメラルドはとても硬いから、ハンマーでたたいても割れない」というデマを信じた人たちによって、粉々にされたりしたようですから。
けれども本当に、略奪を免れてどこかに隠されたのならいいと思います。
こちらからご購入できます。
line@始めました。
ブログの更新のお知らせをします。
登録してくださった方にブログで扱っている石の情報をまとめたデータをプレゼントします。