真珠 島神の欲しがった供物
こんにちは。
今回紹介するのは真珠(パール)です。
基本情報はこちら。今回は逸話のみの紹介となります。
日本の話です。
允恭天皇が淡路島に狩りに行かれた時のこと、山には様々な獣が走り回っているのに、どういうわけか1匹も捕ることができません。不思議に思って占ってみると、島の神の祟りが原因だと言います。神は海に沈んでいる真珠を供えれば、獲物を捕ることができると言います。
そこで一体から海人が集められ、真珠探しが始まりました。しかし海が深く、だれも底までたどり着くことができません。ただ1人男狭磯(おさし)という海人だけが、そこまで潜ることができました。
男狭磯は海の底で、巨大な光るアワビを見ました。その中にこそ島神様の欲しがる真珠があるに違いないと、男狭磯は腰に縄を結んで海の底へと潜りました。
そうして海から上がってきたとき、両手で巨大なアワビを抱えていましたが、あまりにも海が深かったため、船の上に上がるとすぐに息絶えてしまいました。男狭磯が腰に結んでいた縄の長さを調べると、なんと60尋(1尋は大人が両手を左右に広げた長さ)もありました。それほど深かったのです。
巨大なアワビの中には、桃の実ほどの輝く真珠が入っていました。
これこそ島神様が欲しがった真珠だろうとお供えすれば、占い通りたくさんの獲物を捕ることができました。
ただ男狭磯が死んでしまったことは悲しく、墓を建てて手厚く葬ったそうです。
真珠
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