ガーネット(ザクロ石) ガーネットを持つドラゴン・ヴィーヴル
こんにちは。
今回紹介するのはガーネット(ザクロ石)の逸話です。
フランスの伝説にヴィーヴルというドラゴンが出てきます。
このドラゴンは全て雌で、蛇の体(あるいは上半身が女性、下半身が蛇)、コウモリの翼、ワシの足を持っており、額の割れ目にはガーネットが埋まっています。
ヴィーヴルはドラゴンなだけあって魔力が強いのですが、その力の源は額のガーネットだそうです。
そして、もし人間がこのガーネットを手に入れることができれば、ヴィーヴルを従わせることができるそうです。
そのため、ヴィーヴルは人間から散々追いかけられることになりました。
ヴィーヴルが追いかけられた理由はそのガーネットが人間の男を誘惑するからだとか、ヴィーヴルは大量の宝石を持っており、それを狙われたためだとか諸説ありますが、とにかく追い回されました。
そしてすっかり嫌気がさしたヴィーヴルはやがて洞窟に閉じこもり、人間の前には現れなくなりましたが、復活祭の前日になると、姿を現したそうです。
この話を聞いた時、「なんで復活祭?」と思いました。
復活祭はキリスト教のお祭りですよね。
でもキリスト教では竜は退治される、悪いものの印象なんですよ(キリスト教は詳しくないので、勘違いかもしれませんが)。
それなのにどうして復活祭の前に出てくるんだろう?と。
でも復活祭は春の訪れを祝うお祭りが起源になっている、と聞いてなるほどと思いました。
ガーネットは多産や豊穣の象徴ともされる石です。
だから、ガーネットを持つヴィーヴルが、復活祭の前日に出てくるんですね。
冬が終わり、実りの季節が再来したことの象徴として。
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多産・豊穣の象徴ともされるガーネット
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