パール(真珠) 真珠を飲み干したクレオパトラ

こんにちは。

今回紹介するのはパール(真珠)です。

今回は逸話のみの紹介となります。

プトレマイオス朝最後の女王、クレオパトラ。

彼女に真珠にまつわるエピソードがあります。

クレオパトラはローマのカエサル、カエサルの死後はアントニウスの愛人となってプトレマイオス朝の存続を図っていました。

ある日のこと、クレオパトラはアントニウスに「自分は一晩で1万セステルチアかかる宴会を行うことができる」と言ったそうです。

しかしアントニウスは「そんなことが出来るはずがない」と否定したため、2人は審判を立てて、本当にそんなことができるかどうか、賭けをすることにしました。

ちなみに1万セステルチアは現在の3千万円位のようです。

約束の日、確かに豪勢な宴会が行われましたが、さすがに1万セステルチアもかかっているようには見えません。

アントニウスが勝利を確信した時、クレオパトラは召使に酢の入った容器を持ってこさせました。

そしてその中に身に着けていた真珠を落とし、真珠の溶けた酢を一気に飲み干してしまったそうです。

クレオパトラが持っていた真珠は当時世界最大と言われ、小国が買えるほどの価値がありました。

周りがあっけにとられている中で、クレオパトラはもう1杯酢を持ってこさせ、更に真珠を中に落とそうとしました。

けれど我に返った審判がそれを止め、アントニウスの負けを宣言したそうです。

ところで真珠は、本当にお酢に溶けるのでしょうか。

気になって調べてみましたが、確かに酸で溶けるものの、食用酢ではそう簡単に溶けないようです。

少なくともこの話を読んだ時に想像したような、目の前で見る見るうちに溶けていく…といったことはないようです。

そのためクレオパトラは真珠を丸呑みしたのでは?とも言われています。

こちらからご購入できます。


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