琥珀(アンバー) ポプラになった姉妹の涙
こんにちは。
今回紹介するのは琥珀(アンバー)の逸話です。
ギリシャ神話にパエトンという少年が出てきます。
彼は太陽神の息子でしたが、友人たちから信じてもらえず、馬鹿にされてしまいました。
そこでパエトンは自分が太陽神の息子であることを証明するため、父の住む太陽の宮殿へと向かいます。
パエトンは父が自分を息子だと認めてくれるか不安に思ったようですが、太陽神は快くパエトンを息子と認め、何でも1つ願いを叶える約束をしました。しかし、パエトンが望んだのは、父の想像を絶することでした。
父の乗る馬車に乗り、操縦すること
父である太陽神はそれがいかに無謀な願いであるかを説明し、止めるよう説得しますが、パエトンは聞きません。
そのうち馬車を出す時間が近付き、どうしてもパエトンを馬車に乗せなくてはならなくなりました。父親は出来る限りの忠告を与え、心配しながらもパエトンを送り出しました。
しかし本来の御者以外では誰も、ゼウスでさえ操縦できないという馬車を上手く御せるはずもありません。馬車は暴走して天と地を焦がし、最後は暴走を止めるために放たれたゼウスの稲妻によって粉々にされ、乗っていたパエトンは黒焦げになって川に落ちたといいます。
ところで、パエトンにはヘリアデスという姉妹(複数人)がいました。
彼女たちはパエトンが死んだことを深く悲しみ、来る日も来る日も、墓の立つ川辺で泣き続けました。
毎日泣き続けるうち、いつしかその足は地面から離れない根になり、体は厚い樹皮に覆われました。そうしていつか、川辺に立つポプラの木へと変わっていまいたが、それでもなお、姉妹たちは涙を流し続けました。
川に落ちた姉妹の涙が琥珀の正体だと言われています。
昔の人にとって、琥珀は涙を連想させるものだったのでしょうか。昔の人が琥珀を透かして何を見ていたのか、気になるところです。
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