オパール 国を追い出されても手放したくなかった石

こんにちは。

今回紹介するのはオパールです。

効果

オパールは憂鬱を払い、他人に左右されない自分の核を作ると言われます。

下の逸話に出てくる人も、あるいはオパールと一緒なら平気だったのかもしれません。


名前の由来

オパールはサンスクリット語で宝石を意味する「ウパラ」がもとになっていると言われていますが、他にも諸説あるようではっきりしません。

ちなみに日本語の蛋白石は遊色効果(見る角度によって虹色に輝く効果)がないオパールが、ゆで卵の白身に似ていたことからつけられたそうです。


逸話

古代ローマの博物学者プリニウスが書き残した「博物誌」のなかに、オパールにまつわる話があります。

元老院議員のノニウスという人が、ハシバミの実ほどの大きさのオパール(10センチくらい)が付いた指輪を持っていたそうです。

当時、オパールはとても高価で、オパールより価値のある宝石はエメラルドだけでした。

そのためノニウスのオパールは周りの評判になっていたそうです。そこへ当時の権力者の一人だったアントニウスが、その指輪を譲ってくれるようノニウスに頼みました。

一説ではアントニウスはそれをクレオパトラにプレゼントするつもりだったと言われていますが、ノニウスは頑として聞き入れません。

腹を立てたアントニウスはノニウスをローマから追放し、ノニウスは追放の原因となったオパールの指輪だけを持ってローマを去りました。

その後ノニウスがどうなったか、知る人はいないそうです。

プリニウスはこの話を書いた後に、「宝石1つで人間を追放するアントニウスも酷いが、ノニウスも酷い頑固者だ。動物だって体の一部を犠牲にして生き延びることを知っている」と呆れています。

後日談といいますか、この事件からおよそ1800年後にエジプトのアレクサンドリアで、一人の農夫が廃墟で古い指輪を見つけました。

それにはハシバミほどの大きさのオパールがついており、古いデザインのカットがされていたため、「ノニウスのオパールが発見された」と評判になったそうです。

しかしオパールはもろくて割れやすく、また乾燥するとひび割れてしまうため、1800年も前のオパールが大きさと美しさを保ったまま現存するとは考え難いと、ノニウスのオパール説は否定されました。

けれど、もし、何らかの理由で古代のオパールが奇跡的に存在していたら…と考えると素敵ですね。


浄化

日光で変色する恐れがあるため、太陽光による浄化は避けてください。

セージ、月光、流水は使えます。


主要原産地

オーストラリア、メキシコ


硬度

5~6.5


和名

蛋白石(たんぱくせき)


誕生石

10月


石言葉

歓喜

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